何者かによって電磁波攻撃を受けている 電磁波被害
電磁波攻撃による被害を考える時、電磁波測定調査のページでもご紹介していますが、まずは電磁波というものを理解しなければいけません。
電磁波とは?
電磁波(でんじは 英: electromagnetic wave)は、空間の電場と磁場の変化によって形成される波(波動)である。 いわゆる光(赤外線、可視光線、紫外線)や電波は電磁波の一種である。電磁放射(英: electromagnetic radiation)とも呼ばれる。
現代科学において電磁波は波と粒子の性質を持つとされ、波長の違いによりさまざまな呼称や性質を持つ。通信から医療に至るまで数多くの分野で用いられている。
電磁波は波であるので、散乱や屈折、反射、また回折や干渉などの現象を起こし、 波長によってさまざまな性質を示す。 このことは特に観測技術で利用されている。
微視的には、電磁波は光子と呼ばれる量子力学的な粒子であり、物体が何らかの方法でエネルギーを失うと、それが光子として放出される。
また、光子を吸収することで物体はエネルギーを得る。引用元: Wikipedia「電磁波」より抜粋
電磁波攻撃を可能とする装置(機器)
電磁波攻撃による被害を訴える方の多くは、電磁波発生装置といった何からの機器により電磁波を発生させ、対象人物に攻撃するビームのようなものをイメージされていることが多い傾向にあります。
しかしながら電磁波はビームのようにまっすぐ照射できるようなものではありません。
また、仮に健康被害を生じさせられるような強力な電磁波を発生させられる装置を莫大な研究費をかけて発明したとしても、それを操作する人物が真っ先に健康被害を受けることが想定される上、相当量の電力が必要とされることから、装置の設置にはキュービクル(高圧受電設備)が必須となるでしょう。
ネット情報ではさまざまな電磁波攻撃やそれに付随する対策に関する情報が溢れているようですが、どれだけの強さによる電磁波をどれだけ浴びればどのような健康被害があるかを明確に示している情報元はありません。
総務省も否定する電磁波や電波による人体攻撃
日本の総務省も「電波で人体を攻撃できますか?」との質問に対し、「日常の生活空間で人体に影響を与える電波はありません。また、人体を攻撃する電波(機械や装置)はありません。」と明確に否定されています。
引用元: 総務省行政相談「電磁波」より抜粋
電磁波攻撃が可能とする正体不明のネット情報を信用するかは自己責任の範疇で判断されるとしても、国の専門機関が示されている情報も考慮されるべきではないでしょうか。
WHO(世界保健機関)による電磁波被害の見解
電磁波被害に関し、WHO(世界保健機関)からの発表によると
- 電磁波による健康影響について、全世界で多くの研究が行われているが、それらの研究の結果を総合的に判断して、身のまわりの電磁波で、小児白血病に関連する証拠は因果関係とみなせるほど強いものではない。その他の疾病は更に証拠が弱い。
- 非常に強い電磁波を浴びた場合には、筋肉や神経に刺激作用を与える場合があるため、このような作用を与えないための国際的なガイドラインを採用すべきである。
といった肯定も否定もしないといった曖昧な内容でありますが、これはあくまで一般的にある電波などが発生する可能性のある設備や機器に対してであり、特定の人物に向けた電磁波被害を発生させるような機器の存在は発表されていません。