探偵の起源&歴史/探偵用語集 探偵の使う隠語
民間の調査会社「探偵社」「興信所」

探偵とは?
みなさんは「探偵」という言葉からどのようなイメージを抱くでしょうか。
コナン・ドイル原作のシャーロックホームズや、横溝正史による金田一耕助、または松田優作が扮する「探偵物語」の主人公を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかしながら実際は、そのような小説や映画、テレビ上の探偵とは全く異なり、地味で目立たずに証拠を集めるなど、逆に目立っては困る業務内容になります。
探偵(興信)業・調査業とは?
それでは、探偵・調査業とはどういうものなのでしょうか。
社会正義の実現、弱者の味方として日夜奮闘することもありますが、それだけではない部分が多いのも確かです。
その理由として、探偵というものを理解する上で依頼者の存在が不可欠であることを知る必要があります。
依頼者抜きでは探偵は成立しません。
依頼者の依頼を受けて初めて探偵としての業務が発生するのです。
ご承知のように、探偵は公務員ではなく、探偵事務所は依頼者からの報酬で運営されています。
探偵・調査業も他の業種と同じく私企業であり、一般企業であります。
全国にある探偵社の数
令和2年 | 6,379 |
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令和3年 | 6,693 |
令和4年 | 6,970 |
探偵の歴史

古代より戦いにおいて、敵の情勢を探る要員の存在は文書により認められており、現代でいえば諜報員といったところでしょうか。
それらの者を「探偵」と考えるならば、探偵の歴史は戦いの歴史と同じ起源にまで遡る古いものとなります。
ここで注目すべきは、産業革命を通して発展してきた近代社会における、特に、そのなかでも市民生活に関連を有する探偵の歴史です。
国家間における秘密諜報活動の歴史は、物語としては非常に興味深いものですが、本来の探偵とは局面が異なっています。
世界的に探偵の歴史を考察してみると、やはり産業革命発祥の地であるイギリスでの発展が目につきます。
イギリスでは、19世紀中ごろから、産業、商業が高度に開花し、都市への人口集中が進み、人々の生活範囲がそれまで以上に広がった結果、個人の能力だけでの情報収集が不可能になりました。
それを補う手段として探偵が社会に出現してきたのです。
商業活動における取引相手の信用状態は、牧歌的、閉鎖的な社会では一目瞭然で判りますが、社会が発展して取引の量的拡大が起きると、何らの共通基盤を持たない外部者が取引相手として普通になってきます。
特に保険業では保険加入者の資質によって、保険料、保険金に多大な影響が出てくるので、保険会社は情報の収集に全力を尽くすようになり、ここに探偵としての保険探偵が現れ、相手の信用状況、生活背景等の個人的情報を収集して、それを保険契約締結の判断材料とするようになりました。
アメリカにおける探偵の歴史は、19世紀の終わり頃から顕著になってきます。
ただし、イギリスと異なって、商業上の必要から出てきたものよりも、警備上、治安上の要請からのものが多くなっています。
これは開拓時代からの名残で警察機構が当てにならない場合があったので、人々は自分のことは自分で守るという意識があり、そこで探偵をボディーガード、ガードマンのような私的警察として利用することになったのです。
日本での探偵の歴史は、諸外国と同じように産業革命が起こり、商工業が発達してきた明治時代の中ごろが出発点です。
ただし、日本においては、社会が比較的安定しており、同質化の傾向が強いことから、情報の価値を積極的に認めようとする人や企業が少なく、探偵の業務として欧米とは違った形で発展してきました。
結婚調査、浮気調査が探偵の主流となってきたのです。
これらの調査が重要であることに異は唱えませんが、探偵は情報収集をもって業務とするものであることを考え、なおかつ日本は世界有数の商業活動をしている点からも、広く裁判資料の収集、信用状況の調査といった社会性の高いものが、これから探偵の業務の割合を増加させるであろうと思われます
- 他人の行動・秘密などをひそかにさぐること。
また、それを職業とする人。
「一日の動きを探偵する」「私立探偵」- 敵の機密や内情をさぐること。
また、その役目。
スパイ。隠密(おんみつ)。密偵。「軍事探偵」引用元: デジタル大辞林
探偵用語集
探偵という言葉を調べると、辞書(大辞林)ではこう説明されています。
「他人の行動・秘密などをひそかにさぐること。また、それを職業とする人。」
「敵の機密や内情をさぐること。また、その役目。スパイ。隠密(おんみつ)。密偵。」
ここからは、普段探偵が使う「探偵用語」をご紹介したいと思います。
- 尾行:対象者の行動を監視、撮影をすること
- 張り込み:一定の位置にて調査対象者の建物の出入りなどを確認すること
- マル対:調査対象者(ターゲット)
- 二体(ニタイ):第二対象者(接触者)
- 三体(サンタイ):第二対象者とは別のさらなる接触者
- 予備調査:第二対象者とは別のさらなる接触者
- 本調査:契約した調査日のこと。実際に調査を実施する日。
- 勤割り:勤務先割り出し
- 宅割り:自宅割り出しヤサ割りともいう。
- 失尾:調査対象者を見失うこと
- 出なし:調査対象者が調査時間中に建物からの出入りを確認できないこと
- ルース・テイル、クロス・テイル:尾行時の調査手法のこと
- ガーボロジー(Garbology):ゴミ調査のこと。 ゴミを種類別に分類して情報を得る方法。
- やまし:詐欺師
- 面取り:調査対象者の顔を覚えること
- 直調:調査対象者に直接聞き込みなどをすること
- 生安:警察の生活安全課のこと
- 側調:第三者からの取材を原則とし、本人に気づかれないよう調査すること
- 予備調査:本調査開始前に事前に周辺地域の状況、建物の出入りの数、対象者の状況の把握などをすること。準備として行う調査。
- 本調査:契約した調査日のこと
- 電調:電話を使用した調査のこと
- 不貞の抗弁:認知の訴において、被告以外の男性とも性交渉があったとする抗弁
- 貞操義務:夫婦が互いに負担する不貞をしない義務
- 答弁書:被告人が提出する訴状に対する反対の申し立て
- 転籍:本籍地の住所を変更すること
- 要請事実:証明を必要とする事実 (例)当事者に争いのある事実、罪となるべき事実等
- 内縁:婚姻関係の実態を有するが、婚姻届がなされていないため法律上の婚姻として扱われない男女関係
- 反訴:訴訟中に被告から提訴する訴
- 利害関係人:一定の事実又は行為の結果、自己の権利利益に影響を受ける者
- 業法:探偵業の業務の適正化に関する法律のこと
- 業法違反:探偵業の業務の適正化に関する法律に抵触する違法行為の事
- うらをとる(裏どり):確かな証拠をそろえること。 証人や情報の裏付けを証明する事
- 間者:相手国家または競合他社の秘密や機密情報を集める者。スパイ・諜報員など。
- 重婚的内縁:戸籍上の妻や夫がいるのに他の異性と結婚の意思をもって同棲生活を送る内縁関係。
探偵に必要な要素とスキル
小説や映画で登場する探偵は卓越した【推理力】を元に数々の難事件や完全犯罪を解き明かしていくことから、探偵の仕事には【推理力】が必要と思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。
むしろ、先入観をもってしまうことに繋がるため、余計な推理をしないものです。
性格的には「根気がある。」「責任感がある。」といった要素が必要になるのですが、それよりも大切なのは「探偵の仕事が性に合っている。」「調査をすることが好き。」ということに尽きると思います。
必要スキルもさまざまありますが、探偵の仕事や調査が好きであれば自然と必要な知識やスキルは身につきます。
考え方として意識するポイントは、「行動心理学」や「統計学」といった部門になるでしょう。
人の行動には全て理由があり、人は意味のない行動はしないものです。
また、可能性を探るのに、さまざまな統計から導き出される、推理とは異なった意味での「想定する力」は必要となります。
と同時に、何事においても真実を追求するには「かもしれない」と疑問をもつことは、とても重要です。
探偵にとって「〇〇だろう。」「〇〇に違いない。」という考え方は禁物です。
全ての可能性を否定することなく、優先順位をつけて消去法的に確認していくことで、真実を見誤ってしまう可能性は低くなります。
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電話番号 | 052-433-1616 |
フリーダイアル | 0120-135-007 |
探偵業法届出番号 | 愛知県公安委員会 第54080028号 |
主要調査地区 | 名古屋市を中心に愛知県全域、三重県、岐阜県、全国対応 |
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