ホスト通いが疑われる娘の素行調査
多額の借金でホストに貢ぐ

新聞やニュースでホストクラブから多額の「売掛金」が請求されている問題が報道されてから、ホストクラブ通いが疑われる娘の素行調査に関する相談が増えました。

素行調査では、ご心配されているホストクラブ通いが事実であるのか？または、違った行動をしているのか？などの真実が判明します。

名古屋のホストクラブ事情

名古屋には大小規模を含め、５０～６０件のホストクラブがあるとされています。
平均して１店舗に１０名のホストが在籍すると仮定すると、５００～６００人のホストがいることになり、相応のお客がいることになります。

「ホストクラブ通い＝悪」であるかは別として、多額のお金を担当ホストに貢いでいる可能性があるという事実を、親として放置しておけないという気持ちは理解できます。

ホスト通いを問い詰めたところで、否定された場合、そこから話は進まなくなるでしょうし、親子関係が悪化するだけとなることから、子供が自白することを期待して問い詰める方法は得策ではないでしょう。

お子様と話し合いをするときには、最低でもホスト通いを確定事実とするだけの情報を入手してからが解決へのスタートラインといえます。

ホストクラブ通いは依存症と考えるべき

娘のホスト通いが現実のものと判明したとして、「ホスト通いを辞めさせるには？」という難しい選択が立ちはだかります。

娘を問い詰めたとしても、「担当（ホスト）は悪くない。」「（ホストクラブは）怪しい店ではない。」と主張するでしょうが、女性が男性に多額のお金を支払うことで成立するような男女関係が健全であるはずもないですし、報道されているような「売り掛けシステム」があるなら、それは最早不法行為と判断されても仕方がない店だといえます。

「友達や彼氏がお金を請求するの？」といった問いかけをしたとしても、「将来的には彼と幸せになるの。」といった返事がかえってくるだけで、問題解決には繋がりません。

全てのケースが該当するとはいえませんが、ホスト通いで多額のお金を浪費したり借金を重ねるケースの多くは、一種の依存症もしくは精神疾患と捉えられた方が良いでしょう。

ホスト通いの末路は破滅のみ

「持ち金が無くなればホスト通いは辞めるだろう。」との考えもあるでしょうが、ホストの世界はそう甘いものではありません。

無理な借金をしてでもホストクラブに来店させるというのは、当たり前の業界ですし、それが違法行為に該当しないというのはホスト側は百も承知です。
また、「病気でもなければホストクラブになど通わない。」と相手も理解しており、依存症にさせることもホストの仕事のうちで、これも犯罪ではありません。

ホスト通いの結末は、心を病むか復帰できるかの違いはあれど、全てを失っての「破滅」のみです。

親として出来ることと脱却方法

ホスト依存症から抜け出すのに親としてできることはそう多くありませんが、とても心配している最も身近な存在として「ホストクラブ通いは否定しているけれど、紛れもない味方。」であることを理解させた上で、心療内科などの専門家へ相談し、可能であれば受診へ繋げていくことです。

探偵は調査の専門家ではありますが、心の病に関しては専門家ではありません。
探偵が中途半端なカウンセリングを行うことは適切ではないないことです。

その上で、ホストクラブ通いといったホスト依存症を解決するには、「本人が過ちであることを気づくこと」に尽きます。
本人も薄々は気づいていながらも、仕事としてのホストの手口であることを認めることは自分を否定することになるので、なかなか「気づいている」とは口にしません。
その壁を超えるのに必要なのは、親の愛情と専門家のサポートだと考えます。

時間がかかることになるかもしれませんが、ホストとの決別を目標として諦めずに進めていかれると良いでしょう。

名古屋の探偵ニュース 筆者紹介

探偵 矢橋克純

探偵社ガルエージェンシー名古屋駅西・三重・伊勢湾代表
ガル探偵学校名古屋校校長
ガル探偵学校顧問
ガルエージェンシー代理店統括

出演テレビ番組多数
ラジオ番組コメンテイター、各種雑誌にて連載を執筆中

地域に根を張った探偵・興信業務を行い、東海・近畿地区に独自の情報ネットワークを形成。
探偵学校において探偵業界の健全化を目標に、正統派の探偵育成に尽力。

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