生き別れの異父母兄弟の現在
血縁は切れない
探偵社には、「父の隠し子である弟(妹)の現在状況を知りたい。」という調査依頼が度々寄せられます。
父が亡くなった今、「気になっていた弟(妹)の存在がどうしても気になる。」「相続で異母兄弟のことを初めて知った。」といった方々が、血縁という絆を大切にしたいとの思いから寄せられる相談が大半です。
異父母兄弟の居場所探し
何を知りたいのか?はともかく、まずは知りたい異父母兄弟が現在どこに住まわれているのかを調べることから全ては始まります。
依頼人が最初から住所情報をお持ちになられた場合は、本当にそこに住んでいることの確認をします。
情報がない場合は、お持ちいただいた情報から調べていきますが、血縁関係がある時は公的な記録(戸籍や市民登録)から現在の住所情報を探ることができます。
ただその場合、弟(妹)が認知されていることが前提になります。
父親不明での届出の場合、血縁関係であることが証明できないため公的な記録の入手は難しいといえるでしょう。
父親が死ぬ間際に、隠し子がいる事実だけを言い残したといったような、相手の情報が皆無であるケースでは、亡くなられた父親と交友関係のある方なら知っている可能性があることから、そこから調べていくといった方法が考えられます。
手掛かりとなる情報(写真など)が発見される場合もあります。
また、不倫関係にあった相手女性の情報がある場合はそこから調べてくことも可能です。
血縁関係に対する人生観
隠し子のことを知りたい、調べたいと周囲の方に相談された時、皆に反対されたり否定的なアドバイスを受けたという話しをよく耳にします。
確かに良いことばかりではないでしょうし、望んでいた結果とは異なるリアクションをされ悲しい思いをされることになるかもしれません。
ただ、知りたいという思いを持たれた以上、真実を知らない限り、そのモヤモヤややり切れない気持ちは永遠に続きます。
ましてや、その思いは強い血縁関係のある弟(妹)への感情です。
友人や知人のアドバイスは貴方を思ってのことに違いないでしょうが、貴方が弟(妹)に抱いている感情は同じ経験をしたことがある人にしかわからないことなのかもしれません。
探偵に調査を依頼するしないは別として、こういった問題を抱えた時に悩むのは3カ月や6カ月と期間を設けた方が絶対に良いです。
何年も悩んだ末にやっぱり知りたいとなった時、既に手遅れだったという可能性もあるからです。
また、悪い結果の場合は時期は関係なく悪い結果になりますし、良い結果の場合はもっと早く知っていればと後悔するだけで、知ろうとすることをやめるなら別ですが、後回しにするメリットは全くないといえます。
血縁という円をどう考えるか、どのような価値観を持つかは自分自身が決めることです。
異父母兄弟からの厳しい対応は想定しておくこと
相続に必要な情報収集といった調査目的の事案を除き、調査依頼の最終目的が異父母兄弟との接触や交流である場合、全ての案件がハッピーエンドになる訳ではありません。
弟(妹)が全く何も知らないといったことも想定できますし、厳しく辛い人生を過ごしてきた可能性もあります。
「何を今更!」「迷惑なだけです!」「家族がいるので二度と来ないでください!」などといった対応をされることは覚悟しておく必要があります。
訪問や接触をすることで別の問題が生じてしまうことだってあり得るでしょう。
ただ、良いリアクションをされない可能性があることは皆さんご承知の上で、それでも知りたい会いたい話したいと調査を依頼されるわけです。
血の繋がりは決して切れるものではありません。
たとえ、今、弟(妹)に追い返されたとしても、その感情が永遠のものであるかはわかりません。
突然、兄(姉)だという方が現れたら、困惑するのは自然です。
接触のタイミングは重要
弟(妹)が見つかり、生活環境や仕事などもわかったとして、今接触するのは相手に迷惑がかかると判断された時は、依頼人やご弟妹の余命が限られているとった特別な事情がない限り、訪問の時期を先延ばしにするよう配慮することも考えなければいけません。
相手の感情を推し量らうことは難しいでしょうが、調べて分かった家庭状況や仕事環境から、想像することは可能かと思えます。
相手に配偶者やお子さんがいる場合も、今が適切であるのかの判断材料の1つになるでしょう。
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