愛人宅や密会部屋の合鍵(スペアキー、部屋のカードキー)は浮気の証拠となるのか?
不貞行為が疑われるご主人の鞄から出てきた1本の「合鍵」。
形状はアパートかマンションの玄関扉によく使われているタイプの鍵。
合鍵を発見した妻はそれが浮気相手と密会を繰り返している部屋の鍵だと悟る。
夫が隠し持つ鍵を写真撮影して証拠保全
証拠として残しておかなければと考え、スマートフォンで撮影した。
ご主人の状況としては、自宅でもスマホをマナーモードにして何があろうと肌身離さず持ち歩く。
トイレやお風呂にもスマホを持ち込む念の入れよう。
また何かと妻の落ち度をみつけては言いがかりをつけられ、本気かわからないが離婚話を切り出されている。
夫婦関係は冷えた状態で、一年前からセックスレス・・・。
夫の不倫疑惑は真っ黒な状況です。
合鍵を撮影した写真の証拠能力は?
では、このようなケースで状況証拠を併せた合鍵の存在は、不倫を証明するのにどれだけの証拠能力があるのか?と考えた時、現実は合鍵の素材だけでは不貞行為の証明は難しいと言わざるを得ません。
不倫が疑われる状況下で、見知らぬどこかの合鍵を所持しているという状況証拠があるというだけだからです。
夫の不倫が濃厚である場合は、様々な状況証拠を有効な証拠とするために、まずはその合鍵が何処のものであるかを突き止める必要があります。
それと並行して、その部屋に愛人と一緒にいることが確認できる証拠を確保することが重要です。
二人が同時に部屋もしくは該当物件に出入りする写真があるとベターですが、別々に出入りしているかもしれません。
浮気調査の中でも愛人宅や密会用の部屋を用意して不貞行為に及ぶという不倫ケースは、プロの探偵でも難易度が高い浮気調査であり、証拠の積み重ねは慎重に行うことになります。
合鍵にこだわるより不貞行為の証拠を固める
合鍵にこだわるがあまり効率的ではない不貞行為の証拠収集を進めることは、お勧めできません。
不倫が疑われる対象者の向かう先を突き止めれば、そこが合鍵の部屋になりますので、該当する部屋に入出し、「他に誰もいない空間に男女が二人きりで滞在しているいという、不貞行為が疑われる証拠」を、まずは確保します。
一緒にいる時間は2~3時間以上で、宿泊であるとより室内で不貞行為が行われていると認められる可能性は高くなります。
密室の空間で男女が二人きりでいる証拠を繰り返し撮影し、不貞関係であるという証拠を固めるとともに、継続された不倫関係であることを証明していきます。
部屋が判明している場合は、部屋の明かりが消える時間なども記録しておくと良いでしょう。
合鍵が密会場所の鍵であるか確認してみる方法は?
こっそり合鍵を持ち出すなどして、ご主人の合鍵で部屋が開くことなどを確認するのはやめた方が良いといえます
不法侵入など、別の問題が生じてこちらが不利になる可能性があるからです。
2人が密会している証拠がある中、わざわざ危険を冒す必要もありませんし、相手が強固に否定をするような時に必要であれば慰謝料請求をする際、弁護士に依頼して鍵の照合を依頼することも可能です。
浮気調査をお考えの方は浮気調査の解説ページをご用意しておりますので、ご参照ください。
合鍵発見から始まる浮気調査は少なくない
配偶者の不倫を疑い、スマートフォンを見たいがロックされていて見られない状況で、鞄や財布の中を確認するとどこかの合鍵がでてきたという経緯の浮気調査依頼は少なくありません。
調査をする側としては、密会の場所が不倫相手宅であろうと密会用に借りた賃貸物件であろうと、調査内容は大きく変わらないからです。
また浮気調査の結果、合鍵が愛人宅のものではなく、密会場所とするためだけに借りた物件のものであったというケースも名古屋の浮気調査ではよくあることです。
ラブホテルやビジネスホテルでの密会を好まず、手頃な物件を借りてそこで安心して不倫相手と密会する方法を選択することは珍しくなく、密会の頻度にもよりますがホテル費用を考えれば部屋を借りてしまったほうが安上がりで安心だと考える方もいます。
浮気調査において合鍵情報はそれほど重要ではない
「不倫が疑われる配偶者が、見覚えのない合鍵を持っている。」という情報がある浮気調査は一般的にあることから、実際に調査を行う調査員にとって合鍵の情報を重要視をするようなことはありません。
調査員は誤った先入観をもつことは失敗につながることを知っており、事前情報の1つとして情報共有をする程度で、調査を実施した結果、愛人宅や密会用のアパートやマンションに入っていった事実により、「事前情報にあった合鍵はこの部屋の鍵の可能性がある。」という推理に繋げるだけです。
合鍵を持つ浮気調査は難易度が高くなる傾向
これまでの経験上、調査対象者が合鍵を持っている不倫パターンの浮気調査は、通常のものと比べ難易度が高くなる傾向があります。
部屋で会うタイプの不倫は、「密室の空間で男女が二人きりで数時間以上共にする。」という不貞行為の証拠条件を満たすのに、難がある可能性があるからです。
別々に部屋に入る証拠を押さえる必要があることと、何より部屋に籠もられた場合、ツーショットの撮影チャンスが少なくなります。
「せめて二人で食事や買い物に出かけてくれたら、ツーショットが撮影できるのに…」と祈るような心境で調査を行うのですが、どういう行動をするのかは対象者や不倫相手次第。
調査員の頑張りでどうなるものでもないことです。
そういった意味でも、合鍵持ちの不倫は証拠が揃うまでに調査回数が必要になることが多いのが実情です。
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名古屋の探偵 浮気調査コラム 筆者紹介
探偵 矢橋克純
探偵社ガルエージェンシー名古屋駅西・三重・伊勢湾代表
ガル探偵学校名古屋校校長
ガル探偵学校顧問
ガルエージェンシー代理店統括
出演テレビ番組多数
ラジオ番組コメンテイター、各種雑誌にて連載を執筆中
合理的に夫婦関係の破綻が認めれると判断される状況(夫婦双方が将来的な離婚に合意が前提)後に開始された不倫関係を除き、全ての不貞行為は許されるものではないとの立場で本浮気調査コラムを執筆しています。
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