ドライブレコーダーの録画データ
映像や音声を不倫の証拠に使う
自家用車の新車販売ではドライブレコーダーが標準装備されている車種が多く発売され、不慮の事故の証拠となるようオプションで付けられる方も増えてきています。
今や多くの車に取り付けられているドライブレコーダーに記録された映像や音声データを不倫の証拠に使用されるようとする方は少なくありません。
ここでは、ドライブレコーダーで不倫の証拠の活用法や注意点をご紹介します。
ドライブレコーダーの録画動画入手法
一般的なドライブレコーダーの記録媒体はmicroSDカード（マイクロSDカード）もしくは本体のHDD（ハードディスク）タイプになります。
ドライブレコーダーに録画されたデータを不倫の証拠として使用する場合、まず最初に確認しなければならないのは、車についているドライブレコーダーから動画を取り出すにはどうすれば良いかということになります。
最も一般的なmicroSDカードに記録されるタイプのものであれば、microSDカードを抜き出してパソコン等に動画を取り込み戻すという方法と、バレないよう差し込まれているmicroSDカードと同じものを購入し、差し替えるといったことになります。
最初に該当ドライブレコーダーのメーカーや型式を撮影するなどして記録し、ネットで取扱説明書などを確認しておくことで操作や取り換えがスムーズに行えるようになります。
ドライブレコーダーの設定
録画失敗を防ため、microSDカードは最初にフォーマットをしておくことを強くお勧めします。
通常はドライブレコーダーの設定画面（メニュー画面）で「フォーマット」を選択するだけで、30秒もかからない時間で可能です。
その際、録画設定が「常時録画」になっているかを確認してください。
録画された動画ファィルは「通常録画データ」と「イベント録画データ」に割り振られているのが一般的です。
イベント録画とは衝撃などがあった場合の条件で、上書きされることがない残されておくべき動画と判断された時の映像データです。
録画開始条件や終了条件はドライブレコーダーの機種によって異なりますので、予め説明書などで確認されておくと良いでしょう。
録画可能時間はSDカードの容量によって異なりますが、動画データというのは比較的大容量を必要としますので、容量の小さいものを使用した場合、古いデータから順に上書きされてしまいます。
- フォーマットされたSDカードを差し込む
- ついていたSDカードを抜き取り、新しいSDカードを差し込んでフォーマットする
- 抜き取ったSDカードからパソコンなどに動画情報を移動する
- ついていたSDカードを抜き取り、新しいSDカードを差し込んでフォーマットする
- 抜き取ったSDカードからパソコンなどに動画情報を移動する
こういった作業の繰り返しになります。
浮気をしている人というのは不倫の証拠を掴まれることに対し、とても用心深い傾向がありますので、ドライブレコーダーのデータが不倫の証拠として使われることは既に想定済みであるとも考えられます。
従って、ドライブレコーダーに残っている動画を確認して怪しい情報はない場合、それをもって不倫の疑いが否定されるものではないということにご留意ください。
ドライブレコーダーに肝心な動画が残っていない時
ドライブレコーダーの不倫の証拠に関して、探偵社によく寄せられるのは「ドライブレコーダーを確認したが動画が切れ切れになっている。」「不倫相手と会う時はSDカードを抜いている（電源を切っている）に違いない。」といった内容のことです。
ドライブレコーダーで必要な情報が見られないといったケースで考えられるのは以下のようなことになります。
- 本人が意図的にデータが記録されないようにしている
- ドライブレコーダーの不具合
- SDカードの不具合
- ドライブレコーダーの設定がそのようになっている
- SDカードに空き容量がない時に生じる症状
様々な状況が考えられますが、上記「ドライブレコーダーの設定」で述べた工程を全て行っているにも関わらず、肝心なデータだけが無いといった場合は、本人が意図的にデータが記録されないようにしている可能性が濃厚だと思われます。
ドラレコ動画に執着するあまり失敗するケース
ドライブレコーダーの情報だけで裁判に勝てるだけの証拠が揃うケースは、全方向常時録画タイプのドライブレコーダーがついた車でカーセックスを繰り返している不倫パターンなど、どうしても条件が限定されてしまいます。
対象となる車の合鍵の入手が可能で、継続的に一定時間ドライブレコーダーの操作ができるという環境も必要となります。
また、上記で述べたようにドライブレコーダーの記録情報が不倫の証拠になるというのは誰しもが思いつくことであり、ドラレコ動画の入手に執着するあまり、相手に不倫が疑われていることを悟られ警戒されてしまい、証拠の入手に時間や費用がかかってしまうということも少なくありません。
ドライブレコーダーに関わらず、スマートホンからの情報入手で失敗するケースは非常に多く、第三者がスマートホンを操作しようとした場合、写真を撮影するなど無断操作情報を自動収集するようなアプリは複数あることから、「○○さえあれば不倫の尻尾が掴める。」と考えることは理解できますが、失敗してしまった時には、逆に相手の思う壺といった事態にもなりかねません。
ドライブレコーダーの動画情報やスマートホンにある情報は、不倫の証拠にもなりえますが、相手に探っていることを知られることで、逆に利用される可能性もあり、機械に頼る情報収集は大きな失敗に繋がるケースもあることをご理解ください。
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