ネットワークビジネス（マルチ商法）をきっかけとした不倫

妻や夫がネットワークビジネスを始めたがきっかけで、それまでの言動に変化が生じ、不倫の疑いから浮気調査の依頼をされるケースは、30年前から変わりなく多くあります。
お金に対する執着心だけでは語れないネットワークビジネスに群がる人々の心理状況とは？

否定の立場から始まるネットワークビジネス参加は多い

元々はマルチ商法やネズミ講など嫌いな人だったのに・・・

そもそもはネットワークビジネスやネズミ講など怪しいビジネスを嫌っていた人が、セミナーや集会に誘われたことをきっかけに徐々に興味を示すようになり、最終的にはネットワークビジネスにのめりこんでしまうことは珍しくありません。

それだけ勧誘する側は、巧妙かつ狡猾に勧誘を進めるということです。
ネットワークビジネスを始めた多くの人が辿る道は、親族や友人などへ無理に売り込んだ結果、誰にも相手をされなくなるようになり、居場所がネットワークビジネス仲間だけという異様なサークルのみで生きていくことになります。

秘密の共有という繋がりは不倫に陥りやすい

ネットワークビジネスをされる方の多くは、その心の片隅にねずみ講だというグレーな意識を抱いているにも関わらず、集団意識や自分は悪人と認めたくない気持ちから、それを隠して日々過ごしています。

違法性を帯びた強引な営業活動から、多くの人間関係を失うことになるのは必至で、社会からの孤立を深めることになります。
ただし、同じネットワークビジネスに参加する仲間だけは別で、後ろめたさを帯びた独特な秘密の共有という強い繋がりが生まれ、指導側と指導される側、売上のある者と無い者という独特な人間関係・上下関係が形成されることになります。

その結果、ネットワークビジネスを介して不倫関係に陥ってしまうのは、説明するまでもないでしょう。

不倫の言い訳はただのビジネス仲間

浮気調査で集めた不倫の証拠を元にネットワークビジネス不倫をする配偶者に対して、浮気の事実を問い詰めた場合、その多くは「単なる仕事上の仲間」「ビジネス上の付き合いだけで交際関係はない」と言い訳をします。
確たる不倫の証拠がある以上、最後は認めざるを得ないことにはなるのですが、最初は決まり文句があるのかと思えるくらい、ほぼ100％同じような内容の言い逃れをします。

それと、これは探偵としての経験上ではありますが、ネットワークビジネス不倫をされている方の中では、他の浮気調査と比べると最終的に開き直るという立場をとられる傾向があります。
単刀直入には、夫婦関係（家族）よりもネットワークビジネスを選ぶという選択になるということです。
全てがそうなるというものではありませんが、開き直る可能性があるということを念頭に不倫問題解決をされた方が良いというアドバイスです。

マルチ商法には手を出さないという夫婦間の共通認識

素人がマルチ商法に手を出したところで、ろくでもない結果になるだけです。
夫婦間の初期段階でネットワークビジネスには決して手を出さないという共通認識を持っておくことは重要です。

事業説明会や何かのセミナーに誘われて疑いもせず行ったところ、実はマルチ商法だったということはよくあります。
そこでは違法性を否定するあらゆる説明が事前準備され、真偽不明の有名人や署名人を利用した勧誘行為が繰り広げられます。

ただし、例えなにか理由で参加されたとしても、頭の良い方は決して加入されないのが現実です。
学校での勉強ができたから騙されないとか、頭の悪い人が騙されるといった意味ではなく、真の意味で頭の良い人は騙されないないのです。

これまでに怪しいマルチ商法に騙されたが為、「大金を失った」「かけがえのない人間関係が壊れた」という話は数え切れないほど聞いてきました。
一般レベルの人が参加できる上手い儲け話など存在しないのです。

名古屋の探偵 浮気調査コラム 筆者紹介

探偵 矢橋克純

探偵社ガルエージェンシー名古屋駅西・三重・伊勢湾代表
ガル探偵学校名古屋校校長
ガル探偵学校顧問
ガルエージェンシー代理店統括

出演テレビ番組多数
ラジオ番組コメンテイター、各種雑誌にて連載を執筆中

合理的に夫婦関係の破綻が認めれると判断される状況（夫婦双方が将来的な離婚に合意が前提）後に開始された不倫関係を除き、全ての不貞行為は許されるものではないとの立場で本浮気調査コラムを執筆しています。

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