騒音測定アプリ
怪しいアプリの真偽
AndroidやiPhone用のアプリとして騒音を測定(計測)するものがあります。
調べてみると、ほとんどが無料のアプリのようです。
騒音測定アプリを実際に使用した計測結果は?
(1)マイク部分を上にしてテーブルなどの上に置き、計測したケース
専門の測定器と比べ、小さい数値で表示される傾向があります。
(2)マイク部分を音源に向け、計測したケース
専門の測定器と比べ、若干ですが大きい数値で表示される傾向があります。
(3)マイク部分を音源に向け、音源のそばまで近づいて計測したケース
専門の測定器と比べ、大きい数値で表示される傾向があります。
誤差の理由は?
同じように計測しても、どのアプリにおいても測定結果にバラつきがあり、大きい誤差がでることもたたりました。
その理由として考えられるのは、スマホに付属しているマイクの性能によることが疑われます。
専用の測定器は360度、周りの音を拾うタイプのマイクです。
それに対し、スマホのものは平面なマイクで、音源に向けることにより、音を拾うタイプ。
バラつきが出たり、距離によって誤差が大きいのは当然の結果といえるでしょう。
測定結果の証拠能力は?
騒音被害などをスマホアプリで証明しようとした時、【話し合いの材料】として使用するのであれば、騒音がある根拠として一定の説得力はあるかもしれません。
ただし、否定された場合、法廷などで争おうとしても証拠能力がないとされることが考えられます。
優しい表現で書きましたが、実際、無理でしょう。
いくら民事とはいえ、そこまで甘いものではありません。
民事訴訟において、被害の証明は訴える側(原告)が行わなければいけません。
それを立証義務や証明義務といいます。
訴えられた側は、証拠能力がどうとか、何で録音・測定したなどといったことは争う必要がなく、ただただ「知らない」「うるさく騒いでない」とだけ主張するだけで良いのです。
騒音被害の証拠は、書面にて行うのが通常ですが、どういった測定機器を使い、測定方法はどういったものあったか、原告が示す必要があります。
そこに疑問や至らない点があれば、証拠としての価値は失われます。
騒音被害があった時
「どれくらいの数値なんだろう?」
「受忍限度を超える数値だろうか?」
と参考にするため、騒音測定アプリを利用するのは悪い事ではないと思いますが、証拠として提出する材料としてはダメになります。
以上をもって、調査費用を支払ってまで専門業者に依頼するかは別として、せめて、計測方法を学んでから、JISなど公的規格に適合した測定機器を使用することをお勧めします。
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