妻の不倫をきっかけに離婚と親権争いの日々

不倫が原因で自宅を出た妻と子

妻が不倫男と密会用のマンションを借り、愛欲の日々を過ごしていたことが判明。両家を巻き込んでの離婚騒動および親権争いの行方は意外な方向に。

浮気調査の事例

知人から聞かされた妻の不倫疑惑

地方の工場に勤務するAさん(43歳)
妻(38歳)はパート務めで子供は1人。 さほど裕福ではないがよくある平凡な家族だった。

年に2回ほど回ってくる自宅のある町内の掃除にでかけた時、同じ町内に住む方から聞いたのは思いもしない内容であった。

  • 妻が男性と買い物をしている姿を何度か見掛けた
  • 他の人も見たと言っている
  • 場所は車で15分ほどの隣町
  • かなり親密そうな様子

その方の心配そうな表情に、ただならぬ不安を感じる。
不安の原因はここ数年セックスレスであるという事実。
そもそも妻が夜の営みに積極的ではなかったということもあり、性交渉から遠ざかっていた。
帰宅後、妻に直接事実を確認しようとするも、あらぬ疑いであれば夫婦関係に亀裂が入るのも嫌だし、普段から不倫関係の投稿をネットで見ていたことから、不倫の追求はやめて様子をみることに。

行った行動はただ1つ。 自宅に防犯カメラをつけることです。
それがあれば少なくとも妻の出掛ける時間と帰宅時間がわかるからです。(ネット情報から得た知識)
妻に「近所で空き巣とかが出たという噂を聞いた。」「物騒な世の中だから安い防犯カメラを購入してつけておこう。」と提案。
少し怪訝な表情をした妻であったが、断る理由もなく承諾。ネットで確認出来る防犯カメラを設置することに。

防犯カメラが示す矛盾

自宅につけた防犯カメラ

子供を幼稚園に送りだす時間に宅を出て、午後や夕方に子供を連れて帰る妻の姿。
そこで感じた違和感は、パートがない日にも帰宅時間が遅い日も多く、買い物袋をもっていないなど明らかにどこかで時間を費やしていることがわかる日があった。

ただそれだけでは何の根拠にもならないことから、子供とお風呂に入る時にそれとなく聞いてみることにした。
あくまでも「幼稚園は楽しい?」といったさりげない事だけである。
そこで子供が話した内容は、妻が仕事を口実に子供の面倒を実家の母に任せる時間がかなりあるということでした。

  • 幼稚園は楽しい
  • お婆ちゃんが迎えにきてくれることが多い
  • お婆ちゃん(妻の実家)はお菓子を食べさせてくれる

パートは週に4日であるはずなのに、これはかなり怪しい。

探偵社に浮気調査(素行調査)を依頼することに

100%の確信というわけではなかったが、探偵社へ相談訪れたAさんから詳細な内容をお伺いした。
経験則からにはなりますが、同じような根拠からの調査依頼では90%がクロ(浮気の事実あり)の結果になります。

Aさんが自宅にいる休日を除いた、パート日以外の平日を調査日に設定することにしました。
調査と並行して、Aさんの預貯金(できれば奥さんの預貯金も)を無理のない範囲で確認されておくようアドバイスしました。

浮気調査の結果は真っ黒

マンション内の妻と不倫男性

調査の結果、Aさんの妻は子供を幼稚園に預けた後、隣町あるマンションに入っていく姿が確認されました。
最初は不倫相手の自宅ではないかと思われていた同室でしたが、不倫相手の男性には別の自宅マンションがあることが判明したことから。密会用に借りたマンションではないかと疑われました。

不倫カップルの中には、逢引きの場所としてラブホテルよりもアパートやマンションを借りる方が安くて安心と考えられるケースは少なくはなく、浮気調査ではよくあるパターンであるからです。

Aさんの妻はほぼ毎日、同マンションに入り、そこへ時間帯はランダムながら浮気相手の男が来るというのが通常の密会方法です。
もちろん双方が合鍵をもっていることは確認済みです。

浮気男の素性は不動産会社の営業マン(バツイチ)

不貞行為の証拠固めと並行し、不倫相手の調査をするとバツイチの不動産会社に勤務する営業マンであることがわかりました。
ランダムな時間帯に密会用マンションを訪れていた理由も納得できます。

2人が買い物や外食などをする機会もすくなくはなく、不貞行為の証拠はほぼ揃いつつある中、Aさんにアドバイスしてあった預貯金の確認映像撮影をしてみると、6桁中盤はあったはずの預金額が数十万円まで減っている事実が判明。
これでは調査料金の支払いはなんとかなるものの、住宅ローンなどもあり生活に支障がでる可能性があります。

義両親と両親を伴い密会用マンションを直撃

Aさんは自身の両親へ告白する為、探偵に同行を依頼されて経緯の全てを説明。 その足で妻の両親にも洗いざらい話されました。
ご両親以上に義父の怒りは凄まじく、このまま密会用マンションに乗り込むという結論になりました。
義母は泣かれてばかりでしたが、孫を幼稚園に迎えにいかねばならず、実家に残ることに。

義父の怒号が響く中、たてこもる現場に警察登場

現場の調査員に2人共が中にいることを確認し、マンションへ到着。 チャイムを数回鳴らすと、中から男性が返事をする声がし、玄関扉が開かれる。

その瞬間、義父がマンションに響き渡るような大声で「〇〇美(娘の名前)!〇〇美!これはどういうことだ!」叫びだす。

不運か幸運か、チェーンロックがかかったままであった扉はそのまま閉じられる。
〇〇美(娘の名前)!すぐに開けて出て来なさい!」義父の怒号が響く中、Aさんとご両親はその後ろで呆然としてたちすくむばかり。

ご近所迷惑にもなりかねない為、義父を少し落ち着かせて、扉にある投函ポストから呼びかていただく。
そると中からAさんの妻が興奮した様子で、「帰って!関係ないでしょ!」。
そして暫く、Aさんの妻と義父およびAさんの「きちんと話をしよう」という交渉は続けられる。

そこに現れたのは2人の警察官。 やがてもう2人が増え計4名の警察官が現場に。

通報したのは浮気相手男性

当初、近所の方が通報されたのかと思いましたが、後からわかったのが通報したのは浮気相手男性らしく、通報の根拠は不法侵入らしい(笑)

警察官にAさんと父親が事の次第と、怒っているのは中にいる女性の父親であることを説明。
事情を理解された警察官が「私だけが中に入って説得してみます。」「あなた方は少し離れていてください。」ということになり、警察官が繰り返し呼びかけると、扉が開かれ中に入ることができた。

中から漏れてくる会話から

  • マンションの契約者はAさんの妻
  • 外にいるのは本当に夫と父か?の確認
  • 浮気相手男性が警察官を味方につけようとするも失敗
  • お子さんが心配なら一旦帰られた方が良いのではと提案

といった様子が聞き取れた。
10分ほどであろうか、中から警察官がでてきて「お父さんだけ中へ入って。」と玄関に入るよう促される。
その5秒後、「バカヤロー!」という義父の怒鳴り声の直後、「〇▲◇×!」A子さん妻の叫び声と共に、バン!ガチャーン!ドンドンと何かが慣れつけられたような音。
警察官の「やめなさい!やめて下さい!」と静止にするのに必死ような様子が伝わる。

説得の結果、翌日に妻の実家で話し合いの場をもつことで収まった。

離婚協議と親権争い

翌日行われた話し合いの場で、Aさんの妻が不倫を認めた上で開き直ったことから、離婚する方向に話が進む。

残る問題は、財産分与や慰謝料、養育費といったお金のことと、親権についてになります。
お金の話は後にするとして、問題がこじれたのは親権でAさん奥さん共に譲らない姿勢で、話が前に進まない。
Aさんからすれば妻は子供の面倒を親に任せ、愛人との不倫に溺れる生活を過ごすという母親の資格がない女性かもしれない。
ただ、不倫はしていたものの、子供と一緒にいるときは、探偵の目からしてもAさんの妻は子供を大切にしているように見えたことから、親権争いは十分想定されたことである。

壮絶な子供の奪い合い

協議は物別れに終わり、話し合い中にAさんの実家にいた子供はそのままAさんが確保し、妻は妻の実家で別居するという日々が過ぎた。

ある日、Aさん宅に妻が現れ、Aさんが少し子供から目を離した隙に、半ば強引に子供を奪われ妻の実家に連れ去られるという出来事があった。

Aさんは妻の実家に向かい、子供を返すように申し出るが、義両親からの返答は「NO!」。
娘のしでかした不倫という不始末は謝罪するが、子供の話は別。」「悪いが帰ってくれ。」と追い返されるという結果になった。

双方、弁護士を入れての離婚裁判

それ以降、Aさんと妻の連絡は途絶え、義両親と話をする機会も閉じられた為、Aさん妻共に弁護士に依頼されることになった。
調停は不調に終わり、離婚裁判に進むことに。 地裁判決は親権は母側に認められ、財産分与と慰謝料も示されたが、Aさんは控訴。

結果、高裁での和解で、共同名義で購入した自宅について、残りローン額と売却した場合の金額の差額を負の財産であることを妻が受け入れ、慰謝料と合わせた6桁中盤程度の額を妻がAさんに支払うことに応じることで決着がついた。

浮気男への慰謝料請求も終了

同時進行で進められていた不倫相手への慰謝料請求も合意に至り、支払いが完了した。

Aさんはそのお金で自宅を売却してローンを完済。
実家で暮らしていくことになった。
残ったのは僅かな慰謝料と、養育費の支払いです。

結果としてAさん妻と不倫相手が再婚し、子供と養子縁組をされた為、養育費の支払いはかなり減額されたようですが、未だ子供との面会はほとんどなされていないという。

最後に

Aさんには相談当初から様々なアドバイスや忠告をしてきました。

  • 奥様のご両親はあくまで奥様のご両親
  • 親というのは子供がどれだけ悪い事をしたとしても最後は子供を守る
  • 離婚しないという選択をするのであれば、味方になってくれると思う
  • 離婚する選択をした場合、最終的には敵になる覚悟が必要
  • 親権争いになれば、尚のこと、それが親というもの
  • 母親に子供を奪われた場合、戻らない可能性が高い

不倫問題の解決には、証拠確保などは最低限行わなければいけない重要なことですが、それよりも大切なのがどういった方法で、どのような手段をもちいて解決するかという準備や方針なのです。

経験則からにはなりますが、そこには「こうなった良いな。」とか、「涙ながらに謝罪するだろう。」といったポジティブな考えは不要です。
問題解決の基本姿勢は「こう進んでしまったら最悪だ。」「開きなおられるかも。」といったネガティブともいえる考えが正しいと思っています。

義両親から厳しく叱られた妻が、Aさんに心からの謝罪をすることを信じて疑わず、そこまで離婚を想定されていなかったことから、不倫発覚時に妻が開き直りの言動をしたことが、Aさんのプライドを大きく傷つけたことは想像に容易いことです。
そして、追い詰められて心にもない離婚を切り出した後、心の片隅では妻が改心をして自分の元へ戻ってくることを願っていたことも理解していました。

それだけに、「もっと強く言っていれば・・・」「Aさんの本心を義両親に伝えることが出来たなら・・・」と悔いが残る結果に、探偵という立場の限界や課せられた守秘義務の無常さを感じられずにはいられない調査でした。

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